【速報】袴田事件の再審請求事件で東京高裁大島隆明裁判官が静岡地裁再審開始決定を取り消す棄却決定

投稿者: | 2018年6月11日


テレビ朝日系列の番組「ザ・スクープ」の報道より

【6月11日、さくらフィナンシャルニュース=東京】

1966年に起きた、みそ製造会社の専務の男性(当時42歳)方から出火し、焼け跡から、専務と妻(同39歳)、次女(同17歳)、長男(同14歳)が他殺体で見つかった、いわいる「袴田事件」で、1980年12月12日に最高裁で死刑が確定し、2014年3月27日の静岡地裁の再審開始と、死刑及び拘置の停止が決定し、釈放された、元プロボクサーの袴田巌元被告(82)の即時抗告審で、本日11日午後、東京高裁の大島隆明裁判長は、地裁の再審開始決定を取り消し、再審請求を棄却する決定を出した。

本件事件では、担当裁判官だった熊本典道氏が、2007年に合議の秘密を破って、袴田事件の支援者に宛て、「事件は無罪であるとの確証を得ていたが裁判長の反対で死刑判決を書かざるを得なかった」という内容の手紙を書き、今年2月には、最新を求める陳述書を東京高裁に提出するなどしていた。熊本氏によれば、合議制の袴田事件第1審(静岡地方裁判所)に無罪の心証を形成し、1968年6月中旬には無罪判決文を書いていたが、石見勝四裁判長、右陪席の高井吉夫裁判官を説得することに失敗し、有罪の主張を譲ろうとしない高井に向かって「あんた、それでも裁判官か!」と怒鳴りつけたという。

今回の東京高裁決定は、袴田さんの健康状態などを考慮し、死刑と拘置の執行停止については維持する玉虫色の内容であり、そもそも論理的整合性がないことは明らかである。

弁護側は再審請求の棄却を不服とし、最高裁に特別抗告する方針だ。

静岡地裁は、確定判決が犯行時の着衣と認定した「5点の衣類」の血痕について、弁護側推薦の本田克也・筑波大教授が「袴田さんのものでも、被害者のものでもない」と結論付けたDNA型鑑定について、信用性があるとして認めていたが、東京高裁は、再審開始を認めた弁護側のDNA型鑑定について、地裁が依拠した鑑定について、「一般的に確立した科学手法とは認められず、有効性が実証されていない」「鑑定データが削除され、検証も不能だ」「信用性は乏しい」と判断した。

静岡地裁決定は「5点の衣類」が事件から1年2カ月後にみそタンク内から見つかった経緯を巡り「衣類の変色の仕方が不自然で、警察が捏造した疑いがある」としていたが、東京高裁は「タンク内のみその色と再現実験のみその色が異なるなど比較方法が不適切で、地裁の判断は不合理」と判断を正反対に覆し、捜査段階の袴田さんに対する取り調べが、「供述の任意性や信用性の確保の観点からは疑問と言わざるを得ない手法があった」と静岡地裁決定で指摘しれていた点についても、「(捏造と不適切な)取り調べ状況と結び付けることは飛躍がある」と否定した。

東京高検の曽木徹也次席検事は、「静岡地裁の再審開始決定を取り消し、再審請求を棄却した東京高裁の決定は、法と証拠に照らし、適正かつ妥当な判断であると理解している」とコメント。

袴田元被告の弁護団長の西嶋勝彦弁護士は、「不当な決定であり、到底承服しがたい」とコメントした。

【了】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)